20. 微笑みは、君だけに                            

  長い間手を繋がないままで、あたしたちは並んで歩き続けた。
  2人の間にある、小さな距離に気付かないフリをして、隣に並んだ。
  寄り道をして。遠回りして。
  それでも、2人で過ごした時間であることに、変わりはないから。
  その時間を大切にしよう。
  だけどこれからは、手を繋いで。
  小さな距離を、限りなくゼロに近づけよう。


  これからも ずっとずっと
  隣にいるから そばにいるから
  繋いだ手を握り返して 笑いあおう
  今も 今までも これからも
  微笑みは、君だけに...



  ≪ End ≫   


        あとがき